イランの旅行記①テヘラン・ヤズドでのおもてなし

イラン

過去の海外旅行を振り返ろう、今回はイランです。

世界一周したと言うと120%聞かれる「どこの国が一番良かった?」という質問。
「【良い】って何?気候はポルトガル、治安は台湾、壮大さはモンゴル、食事は日本が美味しいと思う。そもそも【良い】というのは主観的なもので…」とマジレスすると友達がいなくなってしまうので、「イラン」って答えてます。話がそれなりに盛り上がるから。

イラン旅行記 テヘラン

ネット規制が厳しすぎるイラン。事前に宿を予約しようにも、予約サイトにアクセスできない。なんとかなるやろ精神で、宿確保せずテヘランに降り立ちました。
深夜3時に到着した宿はこちら。人ん家です。しかも豪邸。

空港の手荷物検査で英語のできるイラン人のにーちゃんが話しかけてくれました。
「イラン行くの?旅行?え、宿取ってないの?やばすぎでしょ、一緒に探すよ」と言ってくれ、深夜1時から車で一緒にホテルを探してくれました。しかし値段的に無理めなところが多く、どうしようかと困っていると「じゃあ僕んちおいでよ」と泊まらせてくれたのです。

こちらの一部屋を丸々与えてくれました。お姉さんとお母さんがおり、深夜に突如現れた異邦人に「ようこそ!まずは寝てね、そんで明日の朝、いっしょにホテル探そうね」と神の提案。親切すぎ、そしてわたしは図々しすぎ。何事でしょうか。

翌朝、お手頃ホテルを予約してもらい、そちらへ移動。車で送ってくれました。コーランの「旅人を助けよ」のおかげでしょうか。せめてものお礼と、お姉さんにEUで買った化粧品や雑貨を渡したり。ハグして喜んでくれた。

ホテルでシャワーを浴びてぐっすり就寝。翌日は観光へ。メトロに乗ってホメイニ廟へ。
道を歩いていると満面笑顔で「ヘーイ!」と言いながらオジさんに手を差し出される。え、誰?と思いつつ、あまりの勢いに手を差し出す。

「おれ、観光ガイドやってるの。今日休みでヒマだから案内してあげる。お金は取らない!」
怪しさ満点ですが、無邪気な笑顔を信用してみることに。
ホメイニ師が眠るお墓です。号泣してる女性が数人いたり、昼寝してるおっちゃんがいたり、ニコニコ写真撮ってる観光客がいたり(↓)と、不思議な空間。

「ねー夜ヒマ?おれの友達とご飯行くんだけど、一緒にどう?」
行きましょう。観光中、「怪しくないよ!マジで」と数々のIDを提示してくれたので、信頼することに決めました。

すごく観光地的なお店に連れて行ってくれた。味は全体的に酸っぱい。しかし1人旅じゃ入れないようなゴハンを食べられて幸せです。ちなみにイランは英語がほとんど通じない。なのでお店であれこれオーダーしてくれるのはありがたい。

お会計時、お財布を出すと「何やってんの。君はゲストだから払う必要ない!」と言ってくれました。道で会った人に丸1日使ってガイドしてくれて、食事もご馳走してくれて。これがイランです。見習います。

イラン旅行記 ヤズド

続いてはヤズドという都市に移動。
テヘランでガイドしてくれた兄ちゃんに「明日か明後日からヤズドに行こうと思ってるんだけど、いい宿ある?」と聞いたところ「友達がホテルやってる!連絡しとくわ!」と言ってくれました。

オーナーが駅まで迎えに来てくれました。こんな感じで豪華なホテル。田舎だからか、友達価格にしてくれたからか、安かった。イランは結局、ぜんぶ他人に宿を取ってもらったな…。
ネット予約が当たり前の現代、こんな深夜特急みたいなアナログ旅をするのって逆に難しい。

オーナーが「ぼくんちおいでよ!」と言うのでホイホーイと付いて行きます。テヘランで信じられない親切を受けまくったことにより、イラン人は全面的に信じることにしたのです。
オーナーと娘たち。ちょこんと座るの、可愛すぎません?

奥さんがご飯作ってくれると言うので、その間わたしは娘さんと遊ぶ。妊婦のリカちゃん人形を渡されました。世界観・・・

わたしは割と小さい子に好かれます。最初は人見知ってた2人も、帰る頃にはモジモジ・・・これあげりゅ・・・とプレゼントしてくれました。悶絶です。

翌日はヤズド観光。砂漠地帯にあるこの都市は、ゾロアスター教の聖地としても有名です。鳥葬をする場所に連れてってもらう。

それからゾロアスター教の寺院にも行った。最高の景色なのに被写体がイケてない…

さらに翌日は「あした、テヘランから団体客が来るよ。女性限定でバスツアーやるから、行ってくれば?」とお誘いいただく。はいもちろん。行きましょう。
乗ったバスがパリピすぎて草。大音量BGMで、女性たちがスカーフ外して踊り回る。スピード違反で警察に停められた際、みんなシーンとして神に祈ってたのが面白かった。

砂漠に到着。サラサラ砂の上で走ったり転げたりした後、何かの儀式が始まりました。
誰に何を祈っているのかわかりませんが、見よう見まねでやってみる。宗教的なことっぽいのですが、深刻な感じが1mmもないのが良い。盆踊りみたいな雰囲気です。

わたしと同世代の女子3人が仲良くしてくれました。美女すぎて怖い。
英語ができても、優秀でも、女性が海外に行くことはなかなか難しいそう。「フランスに行ったことがあるの!?いいなぁ、パリって臭いって本当?」って聞かれたのが印象的。

日本のパスポート持ってるって、本当にありがたいことなんだなと思う。
次回はシーラーズとイスファハンの様子をご紹介。

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