プレゼンテ・スギに行ってきた。ディナー全メニューを写真で紹介

イタリアン

プレゼンテスギという、おいしく温かく、幸福になれるイタリアンに行ってきました。感動したのでブログにします。

プレゼンテスギとは

千葉県佐倉市のイタリアンです。

  • 食べログ評価4.15(2020年11月)
  • JR佐倉駅から車で5分、全20席くらい
  • ディナーコース9,000円 + お酒3杯 で2名32,000円

2ヶ月前に「空いている金曜日はありますか?」という聞き方をして、予約を取れた唯一の日に伺いました。人気なんだなあ。電話口の女性が、とっても感じがよかったのが印象的。

プレゼンテスギで食べたもの

予約時間の18:30に伺います。外観はキレイな一軒家。ウシマルを思い出す。この日は4組のみでした。適度にテーブル同士が離れていて、心地よい。

まずはお酒をオーダーです。メニューを見るとROCOCOビールを発見!前にラチュレで飲んで感動したのだ。迷わず注文。

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ROCOCOビール

まずはこちら「定点 トマト飴」。時期を問わず出てくるらしい、スギのスペシャリテのようです。
一口で食べられるように、と小さめサイズ。上にはローズゼラニウムと竹炭がちょこんとしています。ちょいしょっぱく感じて、酒をガブー。

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定点 トマト飴

「これ、次の料理で使いますねー」シェフ直々に、食材を持ってプレゼンテーションしてくれます。
カニー!モクズガニという種類だそう。隣はナラタケというキノコ。
食材は「千葉産」にこだわりを持っておられそう。

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モクズガニ

お次はこちら!皿(?)にビックリしつつ、食べてまたビックリ、美味しすぎる。
先ほどのモクズガニの内子&外子&味噌がギュってなったものと、ナラタケというキノコ。
上に乗ってるイクラみたいなのは、オリーブオイル。
垂れてお皿に溜まらないようにと、この形状にしているらしい。人口イクラを作る機械で作っているとのこと。
見た目から想像できないくらい、蟹味が強かった、美味しい…。

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千葉の食材で①

うめーと思いウットリしていると、また食材紹介にきてくれました。
キクラゲ。天然のもので寒いところと温かいところとで収縮して立派に育った…みたいな話をしてくれた。

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キクラゲ

これを使って出てきたのはこちら。
「千葉の食材で②」だった気がする。猪の肉に、夏みかんと先ほどのキクラゲをトッピングしてくれています。
「僕なりのしゃぶしゃぶなんですよー」っておっしゃってた。こんなしゃぶしゃぶ作れないヨ…。

猪の屠殺方法について話を伺う。首を締めるのはなく、川に沈めるらしい。そうすることで、血も抜けて匂いもしなくなるとのこと。臭みなんて全くないし、柔らかすぎて、美味しすぎる。

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千葉の食材で②

次のメニューで使うという煮干し。こうやって、プレゼンテーションをシェフ直々に行ってくれるのです。すんごく楽しいし、より一層美味しく感じられる。

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煮干したち

お次はこちら。メニューになかったはず。
鳥を皮一枚にしてすっぽんとミンチしたものを詰めたとのこと。家では絶対作れない手羽先詰め。上にはニラの花をトッピング、利根川産の煮干しと胡椒、自家製の七味がまぶされています。

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鳥の皮とすっぽん

とんでもない労力に思いを馳せながらいただきます。酒が進むう。

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手でいく

すっぽんを見せてくれました。こんなキレイなの!?と驚き。

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すっぽん

お次は「再生」という名前のスープ。何の再生かというと、カメの再生。
そう、先ほどのすっぽんのスープです。すっぽんと牛と猪のスープだそう。説明を受けないと何のスープか当てられない。

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再生

お次はこれ。メニュー名「南瓜」、いきなりダイレクトな名前。「ガストロバック」という、このお店で多用される調理器具を使ったお料理。「料理というか素材?」と思ったけれど、食べてみるとなるほど料理!

ガストロバックは、食材にダメージを与えずに調味料とかを浸透させられる機械とのこと。それを使って、スープが注入されています。ほんわりとした味が口に広がる。

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カボチャ

横に添えられているのは、鹿節という鰹節の鹿バージョンのもの。聞いたことのないものばかりで難したのしい。これを削り取っているらしい。

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鹿

夫は佐倉ビールを注文。ここでも地元のお酒。

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佐倉ビール

ボンヤリ上を見ていると電気がゆーっくり動いているように感じる。

わたし「動いてない?あれ」
たーちゃん「動いてないよ、酔ってるんじゃない?」
シェフ「動いてますよ〜!」

通りかかったシェフが、会話に気づいてくれました。さりげなく話に加わってくれるのが、心地良い。ちなみにこの電気、他のお客さんに「コロナみたい」と言われたとのこと。た、たしかに…。

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動く電気

お次はこちら、映え映えな一皿。「一輪の薔薇」という名前です。花びらの正体は佐倉産のビーツ、茎はパセリとインゲンのペースト、下にサバが隠れています。

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サバのバラ

表面だけ焼き上げてあります。醤油とか塩とかなくて大丈夫…?と思ったけれど、大丈夫。旨味満点です。

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花びらのした

お次はクロワッサン。客の来るタイミングに合わせて焼き上がるように作っているそう。温かくフワフワで、毎日食べたい。

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クロワッサン

次はこちら、「生と乾燥」って名前だったかな?パンナコッタに乾燥ローリエ、上のゼリーには生とペースト状のローリエを使っているとのこと。
葉っぱをホーク見てください、透き通ってます。いとをかし。

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生と乾燥

お次は「鰤大根」。「生と乾燥」の次は「鰤大根」、「再生」の次は「南瓜」。叙情的かと思いきや急に献立チックな名前になりますね。楽しい。
噛み応えありあり、じんわり旨味が広がります。これ食べた時、美味しすぎて泣きそうになった。

たーちゃんコメント:「本当に美味しい。毎日ポケットに入れて持ち歩きたい。お腹が空いたらすぐ食べれるように」。同意。

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ぶり大根

「次はこれ使いますよ〜。国産のものなんです」
ギョエ!金のお皿が似合います。

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国産トリュフ

お次はこちら。メニューになかったかも。ナマズです。下にわずかに見えるのは、よもぎのクレープ。奥に黄色く見えるのは、卵とラッキョウのソース。
甘めのソースで香りが良すぎる。上のは先ほどのトリュフです。

 たーちゃんのコメント:「好き。お風呂に入れて一緒に入りたい」。

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なまず

わたしはワインに切り替えました。

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ワイン
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かわいいエチケット

次は「トラϵ( ‘Θ’ )϶のフラン」。トラフグ!

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ϵ( ‘Θ’ )϶

フグのあらと白子で作ったとおっしゃってたはず。上のは松茸だっけな?クリーミーですがペロンと食べれます。

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フグのフラン

パンをいただきます。

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パン

いよいよメインのお肉です。鹿角&ナイフ&フォークがセットされます。

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肉用ナイフアンドフォーク

その前に、お口直しのレモンと檜のソフト。目が覚める美味しさ。家具屋さんの香りがした(好き)。

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お口を直す

メインです。こちらもおなじみガストロバックを使用して。中心温度の上昇を避けるため、肉汁を封じ込めるために使っているそう。見た目通りの味です。美味しい。

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High and Low ステーキ

いよいよシメ?Sugi寿司。こちらはマグロをガストロバック。先ほどの国産トリュフに代わって、イタリア産のトリュフを使用しているとのこと。
ブラインドしても今のわたしには絶対にわからない。わかるようになりたい…なんにせよおいしかったです。上の黄色いフワフワはたくあん。

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Sugi寿司

シメかと思いきや、まだまだ続くようですね。華やかなこちらは「Sugi畑をお皿に乗せて」というメニュー。
見た目で満足できるくらいの美しさ。お皿の上のものは全て食べれます。大根やお花とアイス。サラサラのものはレモンオイルを粉城にしたものだそう。お花は正直草の味、でもオイルと食べるとうま。

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Sugi畑をお皿に乗せて

スイーツ前ラストは本日のパスタ。羅臼産のウニのアイスが乗せられています。
酸味のあるハーブを乗せて、いただきます。モニモニした麺に濃いウニが絡み合い、幸福。きのこも加わり季節も感じられる。気がする。丼で食べたい。

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本日のパスタ

夢見心地でいるとデザートのカトラリーが登場。また艶めかしい感じ…ウットリです。

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ウットリカトラリー

デザート①は「秋のエアーアイス」。ヤマトリダケというキノコのアイス。八千代牛のヨーグルトを添えて、上にちょこんとしているのは「ウチの畑で取れた花」とのこと。見た目がかわいーー。さっぱりいただけました。

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秋のエアーアイス

デザート②は「カキ氷」。柿をそのまま削ってフワッフワにしたもの。味付きの粉雪を食べている感じ。頭がキーンとすることなんてなくて、最後まで幸せに浸れます。

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カキ氷

コーヒーと一緒にいただいたのはこちら「食べられそうで食べられる(メニュー名)」。モアイ像!猪のラードで作ったフィナンシェです。

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食べられなそうで食べられる

うめー!猪?ワカンナイね!と酔っ払いながら食べていると「こちらはお土産です。食べられそうで、食べられませんよ」とシェフ。

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宝石のような

ブレちゃった。けど、石鹸です。べっこう飴みたいな見た目。小さな宝箱に入れて提供されて、カチャカチャすると現れます。うれしい…!

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ラストの写真

プレゼンテスギ|まとめ

シェフの丁寧で楽しそうな説明を聞いて、見た目も味も徹底的にベストを尽くされた料理を食べてと、ただただ幸せな3時間でした。

驚くべきは、お値段は2人で32,000円ほど!なんだこのコスパは…!?
今年のベストレストランでした。また来ようと誓い合い、帰路についた。

しかし訪問時(11月)時点で、「今年は全部埋まってる」って言ってたなあ。なかなかハードル高いそうですが、絶対再訪するぞ。

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