海音真里(小豆島)の宿泊記②オリーブ会席&朝食紹介

中国・四国ホテル

小豆島の高級ホテル・海音真里。ここのお宿の目玉のひとつは「オリーブ会席」。名前通り、小豆島の名産・オリーブオイル尽くしのお食事です。ワインリストならぬ「オリーブオイルリスト」から、次々といろんな種類のオイルをいただきました。前回記事はこちらから↓

海音真里の宿泊記|夕食「オリーブ会席」

お食事会場は本館1F。こんな感じでカウンターがあり、後ろにはテーブル席が3、4つありました。

海の見えるテーブル席に案内いただく。外にはテラスもあり。夕食は二部制で17:30/19:30のいずれか選択。私たちは17:30を選びました。「次の部があるので19:20までに食べ終わってください」と言われ、マジかと思う。ゆったりしたい。

まずはアペリティフ「ゆずオリーブ入りセロリと文旦ジュース」。名称見ると青汁的なものが想像されますが、実際は文旦の主張が強めでさっぱり柑橘ジュースでした。こんな感じで、テーブルに置かれた岩に1つずつメニューが差し込まれます。

続いて「朝採れアスパラガス」。生のアスパラ、そのまんま。なんてゴーカイな!手で持ち、塩やらオイルやら味噌やらもろみやらを付けていただきます。生でだいじょうぶ!?と思うものの、不思議と甘くてシャッキシャキ。素材が美味しいのはもちろん、調味料たちも個性が強く楽しいです。

続いて前菜セットがドーン!下段は中海老、オリーブハマチの味噌漬け、真ん中がオリーブ新漬け、オイルサーディン。オイル尽くしですが、ベースの食材があっさりしているためかくどくない。

↑の写真の上段にあったものがこちら。左からオリーブ、なまこ、貝の生姜ゼリー掛け。どれも丁寧で繊細な味。和食にオリーブオイルを使いまくるなんて途方に暮れそうなコンセプトですが、違和感がない。というか美味しい。

ちなみにビールもオリーブ系でした。これはオリジナルのものだったはず。ビールの苦味とはまた違う、渋みを伴う苦味を感じたような。

ちなみにこちらはワインリスト・・・ではなく、オリーブオイルリスト!値段見えます?「 5,000円/100ml」ですって。ワイン換算すると1本3.5〜4万円、メドック2級レベルです。はえ〜。

続いて真丈。もちろんオリーブオイルを垂らしていただきます。お料理ごとに異なる種類のオイルを合わせてくれます。1つずつ、どんなオリーブでどんな風味があるのかを説明してくれ、まるでワインのペアリング。

お造りの登場!流しそうめんみたいな竹に入れてやってきます。はまち・ひらめ・鯛・赤貝のラインナップです。ボリューム感は少ないものの、鮮度よくむちピチで旨いです。

もはやこちらがメインなのでは?と勘ぐりたくなる多彩な調味料。左からオリーブオイル、塩、火入れ前の生醤油、もろみです。それぞれのお魚に合うものをご教示いただけます。

またもビール。こちらは島内で普通に販売されているらしい、クラフトビール。まめまめ、名前と字体がカワイイです。

色味が全然違います。レッドエール&ホワイトエール。両方エールにつきさっぱり飲みやすい。ホワイトの方はハーブっぽい感じで、レッドの方が好みでした。

そうそう、小豆島はそうめんも名産らしいです。この島、観光収入が最も多いイメージでしたが、実のところ食品生産がダントツだそう。観光収入200億に対して、食品1,100億円だったかな?こちらももちろん、麺にオリーブオイルをかけていただきます。

そしてメインはこちら「オリーブ牛の炭火焼」。2日前、こちらのお肉のさっぱり加減に感動したばかり。さっそく再会できて嬉しいです。味付けは「オリーブポン酢」「オリーブ塩」「花醤ソース」。オリーブまみれ、しかしどの「オリーブ」も異なる味わい、「てか、オリーブって何?」とゲシュタルト崩壊。お肉は変わらず後味さっぱり、美味しかった。

ここで日本酒に切り替えます。たーちゃん母がお勧めしてくれた「煌めき」という香川のお酒。純米大吟醸。なんじゃこりゃ、フルーティな香りが強く超スッキリ。文章にすると「日本酒なんて大抵そんなもん」って感じなんですが、感動するほどおいしかった。刺身の時に飲むべきだった感じがする。

柑橘シャーベットでお口を直す。なんか、最初の2〜3皿まではゆったりペースで提供されたのですが、そうめんあたりから食べ終わる前に次々と提供され、やや急ぎ気味で食べることになりました。唯一のウーンと思ったポイント。

「讃岐でんぷく蕪蒸し」です。でんぷくとは、ナシフグのことだそう。こちらもベネッセハウスでいただきましたね。オイルはわさびフレーバー。優しいお味にピリリとアクセント。

〆。「海音寿司」です。メバル、ゲタ、ハマチ。ゲタとはシタビラメのことだそうです。真ん中の\(^^)/みたいなのは佃煮の海苔巻きです。もちろんお魚にはオリーブオイルがサット塗られる。お料理通して、淡白な感じのお魚が多いですね。味付けが美味しいから美味しくなる。

デザートはレアチーズ。いちごは小豆島産の「女峰」という品種だそう。あまり印象がない・・・というかこの時点で19:20、とても慌てて口に詰め込んだ。全6室しかないのだから、一斉スタートとかにできないのかしら、と思う。

食後はこちらのホテル主催「静かなる光と祈りのミニツアー」というものに参加させてもらいました。無料でバスを出してくれて、近隣を案内してくれるというものです。

お醤油工場を見たり、碁石山というところのてっぺんまでバスでグググと登ったり。洞窟の霊場などを参拝し、石段を歩くと島を一望できました。ガイドさんが小豆島についてアレコレ喋ってくれるのですが、饒舌なのに非常に淡々としていて、とても好きだった。

1時間ほどのツアーを終えると、なんとお夜食!焼きおにぎりのお茶漬けです。お腹いっぱいのはずなのに、スルルーと食べちゃう不思議。

何食べても美味しいし、穏やかだし、それなりに活気があるし、いい島だなあ。ガイドさん曰く「子育てに力を入れてる島だから、移住者もどんどん増えて、平均年齢も若くなってる。100人の老人が亡くなり、100人の移住者・赤ちゃんが誕生してる」とのこと。日本じゃないみたいです。

海音真里の宿泊記|朝食

続いて朝食。9時スタートにてお願いしました。カウンターに案内いただく。

漫画のラフ画みたいなメニュー。ちなみに、上にパンチ穴が空いていますが、最後に昨日の夕食メニューと合わせて紐で結んでプレゼントしてくれました。粋。

ジュースは2種から。キウイベースかみかんベースかを選べます。たーちゃんとそれぞれ1つずつ注文してみる。どっちも主張が強くなくて、あっさりいただけました。

そしておかずが到着です。左のはイワシせんべいとサラダ。それ以外はご飯に合わせる系のものですね。

別皿で提供されたオリーブ牛の炊いたん。夕食時は1品1品ていね〜いな説明があったのですが、朝は打って変わって無言提供でした。ギャップがすごい。

さらにおっきな卵焼きと、稚魚の干物。なんのお魚だったかしら・・・あっさり淡白で、瀬戸内海のお魚だなーと感じたことを覚えています。

お米は窯で。セルフでよそって、おかわり自由という感じでした。こちらももちろん、小豆島産のお米です。

そんなにボリューミー!という印象ではないのですが、おかずが美味しく、お米をモリモリ食べてしまい超満腹に。チェックアウトの12時まで、お腹やすめしつつお部屋でだらり。贅沢です。

海音真里の宿泊記|まとめ

オリーブ会席、評判には聞いていましたが、想像通りの面白さ&美味しさでした。新規店に行っても「こーゆー感じね、はいはい」と思ってしまう食通にもおすすめできそう。ここでしか楽しめない料理だと思う。

>>一休から海音真里を予約する

ちなみにこのホテルには姉妹店の「島宿真里」というのもある。こちらでは「醤油会席」を楽しめるそう。一休評価もめっぽう高い。行ってみたいな。

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