こんにちは、ユカです。
2016.2.13-3.2までの期間をイランで過ごしました。
個人旅行です。フランスでビザを取り、宿も決めないままテヘランに降り立ちました。
当時22才、女ひとり。
我ながらなかなか突飛なことをしたなあと思います。
個人手配で旅行する人のための日本語の情報が少なく、またネット規制もあり旅行の計画が難しかったため、参考になればと思い書きます。
今は渡航も戦争にならないか心配の一心ですが、治安が安定してきたら絶対に再訪したい国のひとつです。 ※2020年現在は渡航はやめてくださいとの勧告が出ています。
持ち物
必携
現金
イランではクレジットカードが使えない場面が多いです。
アメリカ企業のカード会社(VISA、MASTARCARD、AMEX)は基本的に使えません。
ドルかユーロか円を必ず持って行き、両替しましょう。
スカーフ(女性)
イラン旅行を検討している方ならご存知かもしれませんが、イランでは観光客も含め女性はスカーフを頭に巻くことが義務付けられています。
スカーフ着用のタイミングはイランに飛行機が着陸し、機内を出るときからです。家の中では外しても問題なさそうですが、ホテル内では部屋をでる際は着用しましょう。
きちんとしたスカーフでなくても、例えばストールやバンダナでも頭を覆えれば問題ないです(私はマフラーを被っていました)。
ガイドブック
イランを個人旅行で周るならば必携です。
バックパッカー的な旅をしている人でも、1冊は持って行きましょう。
イランではネットが使えない・英語が通じない場面が多々あります。そんな時に頼りになるのは日本語・ペルシャ語・英語表記のある紙の地図と、ガイドブックに載っている簡単なペルシャ語と日本語訳です。
35ヶ国旅行して、ガイドブックを持参してボロボロになるまで使った国はイランくらいです。
イラン人との話のネタにもなるのでぜひ持って行きましょう。
地球の歩き方で十分です。後ろに簡単なペルシャ語が載っていてかなり使いました。
ペルシャ語の知識(最低限でOK)
イランでは外国人が訪れそうな場所(バスターミナルやホテル)などでも、ほとんどの表記がペルシャ語です。
数字もペルシャ語で表記されることが多いです。そして英語表記がないところも多々。
最低限、数字を暗記していくことを強くオススメします。
長袖・長ズボン
女性は常時、男性もモスクなどに入場する際は肌を露出させてはいけません。
夏の渡航の場合でも、肌を覆えるパーカーや薄い長ズボンなどを用意して行きましょう。
あったらいいな
日本の小物・写真
イラン人は人懐っこく、さらに超親日です。
日本人で観光に来たんだだと言うとものすごく歓迎されます。
歓迎のあまり家に招待してもらったことが、20日間で7,8回ありました。
そんな時にあってよかったなと心から思ったのが、日本のお土産です。お土産というほど大げさなものでなくていいのですが、何か日本らしさを感じるものを渡すとものすごく喜ばれます。
私の場合は塗り絵を持っていたので自分が塗ったのを渡したり、招待された家の子供と遊んだりしました。あげるものがなくなった時は、持っていた地球の歩き方のその都市のページを破ってプレゼントしたりしました(欲しいと言われた)。日本語自体が珍しいようです。日本語でその人の名前を書いて渡しても喜ばれました。折り紙や駄菓子などでもものすごく喜ばれると思います。
加えて、日本の写真を見せて!と言われることも多かったです。何気ないビル群の写真や桜の写真を見せると喜ばれました。あとは偶然かもしれませんが家族の写真を見せて、と言われることも多かったです。
カメラ
上記の通りイランで日本人観光客は超人気者です。
レストランで食事をしているだけで、道を歩いているだけで、写真を一緒に撮って!と声をかけられることが多いです。
思い出作りのいいチャンスです、自分の隣にペルシャ美人が写っているだけで、写真に強烈な異国感が出ます。写真をお願いされた際はチャンスと思い自分のカメラでも撮りましょう。もちろんiPhoneでもOKです。
酔い止め
イランでは都市間の移動を長距離バスですることが多いです。
場合によっては超長距離の移動となります(テヘラン-シーラーズ間の移動は950kmありました)。
寝てしまえれば問題ないと思うのですが、私は凹凸のある道を猛スピードで駆け抜けたり、隣に座ったイラン人の質問攻めに対応しているうちに酔ってしまうことが何度かありました。
都市間をバスで移動する予定のある方は酔い止めの持参をお勧めします。
注意点
ネット規制あり、wifi少なし
有名かもしれませんが、イランは中国と同じくネットに規制があります。
今後さらに制限をかけるという情報もあります。
YouTube、感覚では7割くらいの日本語のサイトにアクセスできませんでした。基準はわからず、アクセスしてみてあー、ダメか、という感じです。
VPNを利用しましょう。契約サイトにアクセスできないので、渡航前に契約が必須です。
私はVPNの存在を知らず不便なまま過ごしました。旅中やたらTwitterをするイラン人の女の子と友達になり、それどうなってるのと聞くとVPNの存在を教えてくれました。
以降、中国やベトナムに渡航する際はセカイVPNを契約してから行くようにしています。快適。
また、フリーwifi環境もあまり整ってはいませんでした。
使えたのは何軒かのホテル、ネットカフェ、観光客向けレストラン、人の家。
最も大きなエマームホメイニ空港にもwifiはありませんでした(正確にはそれっぽいものがあったのですが登録が面倒で諦めた)。
ポケットwifiもイラン対応のものがあまりないという話を聞きます。私の場合は、ネットがなくてもそれもそれでネットのない生活に慣れる自分を発見できて楽しかったです。 ホテルに泊まれば旅行中1度も繋げないということにはならないと思います。
クレジットカードがほぼ使えない
持ち物編でも書きましたがクレジットカードを使える場面が少ないです。
必要なだけの現金を用意し、両替しましょう。
少額ずつ、使う分だけ都度両替する場合は、円がどこでも両替できるとは限らないので、米ドルかユーロを持っていくのがよさそうです。
アルコール禁止
厳格なイスラム教の国です。お酒は禁止です。普通に旅行していれば手に入れる機会がないため注意しなくても大丈夫かと。
家庭で飲む人もいるという噂も聞きましたが、私は見かけなかったです。
中国人差別あり
注意というより、心の準備、覚悟をしておきましょう。
なぜだか親日ですが反中なようで、中国人に間違わられ「China!」と指を指されることが多かったです(特にイスファハーン)。
極めつけはワルそうな男の子に石を投げられました。
排気ガス
これも注意というより覚悟ですね。テヘランは排気ガスがすごく、前が曇って見えるレベルです。
かといってマスクを着用して外を歩く人は一人もいないので、オススメしません(ジロジロ見られる)。
できる対策としてはテヘランでは外に長居しない、ということくらいでしょうか。
数字もペルシャ語、暦はイラン暦
ほぼ全ての表記がペルシャ語です。交通機関の時刻や商品の値段もペルシャ数字で書かれることが多いため、暗記して行きましょう。
バスのチケットの時刻などもイラン暦表記なので戸惑うことはあるかもしれませんが、知ってさえいれば困ることはないかと思います。
スカーフ必着(女性)
これも持ち物編で書きましたが、女性は外出する際スカーフの着用が必須です。
ホテル内でも部屋の外に出る場合は女性は全員スカーフを着用していました。
モスクではチャドルの着用が必要なことがありますが、そのような場所では貸し出しを行なっていることがほとんどでした。
セクハラ(女性)
外国人女性は開放的だと思っているのか、やはり多そうです。
あれ触った?と思うものや、あからさまなものまで何度かありました。
ひどいなと思うものは2回ありました(老人にホテルに連れて行かれたこと1回、ものすごく性的な質問を浴びせられた後に家に来ないか、と言われたこと1回)。
最後に
色々と書きましたが、イランは日本でイメージされるよりも治安はずっとよく、目を見張るほどの美しい建築物があったり、信じられないくらい優しい人々がいたりと、観光地として素晴らしい国だと思います。ぜひ楽しんできてください。
読んでいただき、ありがとうございました。
イラン旅行記書いてます。よければ読んでみてください。