ユカログ

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25歳・Travel Writer

【女一人】イラン1ヶ月の旅・テヘラン編①【旅行記】

こんにちは、ユカです。

 

2020年現在25歳です。

少し前の話にですが、2015年-2016年にかけて世界一周を経験しました。

 

なかなか刺激的な体験をしたなと思うので、今更ですが手書きの日記を元に旅行記を書きます。

 

ルートは超ざっくり書くと、アメリカ→ヨーロッパ→モロッコ→ヨーロッパ→イラン→インド→アジアです。

 

誰に需要があるのか甚だ疑問ですが、暇つぶしにでも読んでいただければ嬉しいです。

 

順を追って書くと飽きそうなので、刺激が強かった国順に書き起こします。

 

女一人、持っているのはビザと往路航空券のみ。

宿も決めずに乗り込みました。

 刺激度1位、イラン編、どうぞ。

 

目次

2016.2.13 パリ→キエフテヘラン

リール→パリ 彼とともに

パリから250kmくらい北の方、ベルギーに近いリールという街に滞在していた。

滞在理由は当時付き合っていた彼がそこに留学をしていたから。お互い大学3年生。同じタイミングで休学し彼はフランス留学へ。私はアメリカへ渡り、そこから1年かけて世界一周の旅に出た。

リールで彼と半年ぶりの再会を果たし、そのまま彼の住む監獄のような学生寮に何週間か滞在していた。

 

その日の朝は6:00に起きて、リールからシャルル・ド・ゴール空港へ。空港までのアクセスはTGVかバスがあり、TGVを選択。パリ北駅→空港のRER-B線は治安が悪いという噂があったけれど、全くそんなことを感じず到着した。

 

ネット上にある日本語の海外情報の「治安が悪い」って、あまり信憑性ないのかなと思う。この時然り、モロッコ然り、イラン然り、インド然り。

まあ運がよかっただけかもしれないけれど。

CDG空港にて 最後のスタバ

少し早く空港に着き、スタバに入る。

アメリカが排除された国に行く前の、最後のアメリカンフード。スタバもマクドナルドもケンタッキーもない国に行くのかあ、とぼんやり考えながらコーヒーを飲む。

 

リールから空港までお見送りに来てくれた彼と握手して、パスポートコントロールを抜ける。彼と次に会えるのは約半年後、日本に帰国してからだ。

不思議と寂しさはあまりなかった。

半年前、日本からそれぞれフランス、アメリカへ飛び立った時は、この世の終わりかというほど2人して泣いたのに。

成長したのか、2度目のバイバイで慣れたのか。

多分、半年離れても問題ないと証明されたことが大きかったんだと思う。

 

いよいよ搭乗。待合場にイランパスポートを持っている人を発見し、トランジットはこの人について行けば大丈夫だと思い安心する。

ヒゲモジャの熊さんみたいなお兄さん(なんとこの後テヘランでこの人の家に泊まることになる)。

キエフにて 運命の出会い

青と黄色の可愛い機体のウクライナ航空で、キエフへ。

 

機内食が衝撃的なほど美味しくなかったのを覚えている。細くて黄色くて硬い米が敷き詰められていた。(2年後くらいにウクライナを訪問して、その時は何を食べても美味しかったのに、なんでだろう)

 

機内食以外は問題なくウクライナに到着。

コンコースを歩くと、パリで見たウクライナパスポートを持った熊さんを発見する。迷わず彼の後ろにそっと着いた。

 

手荷物検査の列に彼の後ろで並びながら地球の歩き方を読んでいると、彼が話しかけてくれた。*1

 

イランに行くの?学生?旅行?日本人?ものすごく流暢な英語でニコニコと話しかけてくれた。

 イランに行くよ。学生、旅行中、日本人。

答えながら今しかないと思い相談した。

 

「実は今日泊まる宿取ってないんだけど、おすすめあるかな」

 

びっくりした顔をして、彼は笑った。

テヘランにはホテルたくさんあるから大丈夫だと思う。けれど僕たちのフライトは到着が深夜1:00で、その時間からチェックインできるかわからない。よかったらテヘラン着いたら一緒に探そうか、と申し出てくれた。

 

 親日とは聞いていたけれど、なんて優しいんだろう。

 

でも、相手は男性1人だ。イランでは外国人女性に対するセクハラが凄まじいとも聞いたことがある。大丈夫かな。

 

私の迷う表情を見て彼はすぐさま付け加えた。

「母と姉が空港に迎えに来てくれる。4人で探そう」

 

多分、私の考えたことが一瞬で全部わかって言ってくれた。

親切心を疑って申し訳ない、と思った。ありがとうと言いホテル探しを頼むことにした。

 

手荷物検査が終わり、搭乗口まで彼と歩く。

彼はフランスに留学中の学生で、ジャーナリズムを研究しているという。

イランは好きだけど、変わった国だと思う、と言っていた。

搭乗口で地球の歩き方を興味深そうに読む。日本語の解説文を指しこれなんて書いてるの?これは?とニコニコと聞いてくる。

私もペルシャ語の日本ガイドブックがあれば読んでみたい。

 

私たちの飛行機は1時間のディレイで到着とアナウンスがあった。

彼はふらっと立ち上がり20cmくらいある大きなピタパンを買ってきた。

当然のように2つに分けて、はい、と大きな方を私に渡す。

 

え、いいの?ありがとう。でもせめて小さい方でいいよ。

 

にっこり笑って、I'm not so hungry.と言って寝始めてしまった。

そんな大きなサンドイッチを買って、お腹空いてないわけないのに。

スマートだなあ。

 

テヘラン着 宿は初対面の彼の家

深夜1時、テヘラン空港着。

 

飛行機から降りる直前、機内で女性はみんな一斉にスカーフを頭に巻く。イランではそれが法律だ。

なんとなく、彼女たちはダルそうにしぶしぶ巻いているように感じられた。みんなほんとは面倒くさいのかな。

 

荷物受け取り場に大きなホメイニ師肖像画が貼られていて、イスラムの国に来たんだなあ、としみじみ思う。 

 

彼と一緒にゲートを出る。すぐにこちらに向けて大きく手を振る女性2人が見えた。彼のお姉さんとお母さんだ。イランで会った女性がみんなそうだったように、明るく、フレンドリーで、美人だった。彼が電話で私のことを話していてくれていたらしく、ようこそ!とニコニコ笑ってハグをしてくれた。

 

彼が運転する白いトヨタ車に乗って暗闇の中、高速道路を走る。道すがら、少し英語を話すお姉さんがあらゆる建物について解説してくれた。あの橋は10年前くらいにできたの。あのモールに行けばなんでも揃うのよ。あれはホメイニ師で...いろんなところに彼の絵があるの。

 

話好きなのか外国人が珍しいのか、日本についてもたくさん質問してくれた。日本では何が流行ってるの?冬のソナタは日本?韓国?ジャッキーチェンは?花より男子は?*2

 

街の明かりが増えてきた。

見るからに高級なホテルの前で車が泊まる。ちょっと空きがあるかと値段聞いてくるね、と言い彼がホテルに入る。どれだけ親切なんだろう。

 

「空きありだって。1泊1.5万円。どう?」

ホテルの玄関から彼が叫ぶ。 

 

うーん。深夜3時チェックインからチェックアウト10時までの7時間に1.5万円。あと半年の旅路を残した私にとってはどうしても痛手に思えてしまい、OKを出せない。

 

「ごめん、もう少し安いところないかな」

 

彼はそうだよねと笑い、フロントに向かって手でバツサインを作り、すぐに車に戻る。

 

そのまま近くのホテルを3件回るが、どれも値段は同じくらいで、渋ってしまう。値段を聞いてはバツをだし、隣のホテルに聞きに入る。同じことを3回繰り返す。

 

深夜3時を回った。

これ以上親切に甘えて他人の車でホテルを探し回るのも心苦しい。この辺りのホテルの相場がその値段なら、仕方がない、とりあえず次のところで1泊だけ泊まろうと決めた時、彼が提案した。

 

「もう遅いし、僕たちの家に泊まりなよ。1部屋空いてるから貸すよ」

 

え?

 

彼がペルシャ語でお母さんとお姉さんにおそらく同じ内容を話す。家に泊めてあげよう、と。すぐに彼のお母さんもお姉さんも同意したように、そうしなさいよと、ニコニコと笑う。カモン、カモンと言ってくれている。

 

キョトンとしていると、決まり、Let's go!と言い彼の家に向かって車が走り出した。

 

いいのかな、でももう車は走り出している。

図々しくもお邪魔することにした。

本当にありがとう、感謝してもしきれない、と何度も伝えた。  

 

彼はいいのいいの、とあくびをしながら答えていた。

 

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ベッド付きのこの部屋を私に貸してくれた。

 

もう朝4時だ。疲れ切ってすぐに眠りについた。

この日の発見

パリのRER-B線は特に治安悪くない

遠距離恋愛は、慣れる

イラン人、親切すぎる

 私はものすごく運がいい

 

 

 読んでいただき、ありがとうございました。

  

*1:Point!地球の歩き方orロンプラの表紙が見えるようにして、不安気な顔で熱心に読んでいると現地人が話しかけてくれる率爆上がり

*2:イランでは花より男子が流行っていた?滞在中何度か花より男子の話をされた